最近少し気分が鬱々としがちだったので、気分転換も兼ねて、家から一番近い
世界遺産の
西本願寺にお散歩に行って来ました。七条通を西に進んで、堀川通を渡ると西本願寺です。
北小路門…通行禁止。なんか工事中?
この先やたらとシート掛かってると思ったら、
お東さん同様こちらも御影堂やら何やらを修復中だそうで。同じ本願寺だから一緒にやってるんだー。お金持ちー。
良く見たら、工事は今年の12月(来年3月?)で終わるそうな。やたっ!京都にいる間に完成したの見れる!(今のところ)
そんなこんなで阿弥陀堂門から入場。
で、正面が本堂の阿弥陀堂。東のと同じ形してます。
お堂前でひときわ目を引くのが、イチョウの巨木。近くで撮影したのではみ出てますが、丸っこくてかわいい形のイチョウさんです。
阿弥陀堂と廊下続きなのが、現在修復作業中の御影堂。立ち入り禁止の柵がしてあります。カバー掛かってなかったけど、お堂自体は工事終了してるのかな?
ちらりと見えてますが、御影堂前にも立派なイチョウの木があるんですな。このイチョウが西本願寺の七不思議にも数えられている、樹齢およそ300年の「逆さイチョウ」です。これ1本の木なんですよ~。苗木を逆さに植えたことからきているらしいんですが、なんで逆さに植えたんだ?おまじない?
ちなみに、天明の大火の際に御影堂に水をじゃーって掛けて類焼を防いだという言い伝えから「水吹きイチョウ」とも呼ばれています。
本能寺にもそういうのありましたよね。こっちは明暦年間の火事の時だったけど。
暑かったのもあって、阿弥陀堂の中で一休み。お東さん同様、靴を脱いで中に入ることが出来るんです。禁止とは特に書いてなかったけどお堂内の撮影はどうもはばかれるので、お堂からみた境内をどうぞ。
1000人は入るというでっかいお堂なので、全面畳敷きの堂内をゴロゴロ転がりたい衝動に駆られる私。いや踏みとどまったけどね。足を崩したくなったので廊下の隅っこに移動して、御影堂との境目辺りの段差に腰かけて再び休憩。正面の御影堂廊下は立ち入り禁止中。
正座の苦手な現代っ子な自分を実感したよ…。
お堂を出て、再び見学開始。あ、向こうに京都タワー見えてる。
『大蔵経(一切経)』が納められている経蔵。
東と比べてこっちはハトが少ないなぁと思いきや、この辺りに沢山いました。
エサ売ってないから、よそよそしいけど。
お庭もあるみたいなので北の方に回って行くと、どんどん関係者専用ちっくな場所になってきて不安になる私。結局守衛さんに止められてしまったんですが、お庭って非公開なんですね。知らなかった…。後は唐門が見られるってことだったので、ここで一旦門を出て、塀をぐるりと回ることに。
途中で龍谷大学の図書館と本校舎横を通りました。なんて素敵な建物なの~!
本願寺幼稚園の先に門が見えて来ました。
国宝の唐門は、茅葺屋根のこちら。小ぶりな門なんだけど、細工と色彩が素晴らしすぎます。美しすぎるので、一日見てても飽きないよねっていうんで「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれているそうです。こちらも七不思議の1つ。
また、木の柵で隠れていますが、門の下部分に彫られている表情豊かな獅子たちも必見です。
ちょっと猫みたい…。
七条通に出る前に、右手の龍谷大学にも注目。素敵な洋風建築です。
んで、七条通から外に出ました。
堀川通手前にあったレトロな消防施設。京都は国宝や重文だらけのお寺が多いから、大切ですよね!
それにしても変な形の雲だなぁ。
帰りは堀川通を渡ってから、七条通より1つ北、入口に総門のある北小路通を歩いて帰りました。
門前町は仏具を売る店ばかりです。
神域は好きだけど信仰心の薄い私。それでもお堂内で心静かに座っていると、波立っていた気持ちが穏やかになってくるのを感じました。いい気分転換が出来て良かった。人間、一皮剥けばみんな同じだもんね。