龍吟庵のお隣には、藤原兼実公の山荘だった即宗院があります。こちらも東福寺の塔頭の1つです。
公開は11月中、と書いてあったんですが、12月3日のこの日も何故か開いてました。名勝庭園とあるし、せっかく公開中なのでこっちもお邪魔してみることに。
入口で拝観料を払って中へ。拝観料は200円で、お手頃なのが嬉しい。拝観ルートは、左から時計回りに回って同じ場所に帰ってくるコースのようです。
しかも紅葉が思ったよりキレイっぽい。これは入って良かったな~。
とにかく、左側の入口からお庭に入りました。
随分散っちゃってもいるけど、紅葉がいい感じ。緑と赤って、ビビッドな色だとクリスマスだけど、ワントーン落とすと日本の秋になっちゃうから不思議。さすがに服とかで合わせたりはしないけど、「正反対なようで気の合う2人」みたいで好きな組み合わせです。
また、柵内の苔もよくお手入れされている様子。
お庭に面して休憩用のパイプ椅子が用意されているのは嬉しいです。
良く見たら、これも赤(と黄色)と緑。紅葉の色とコーディネイトされてる!? …いや偶然だと思うけどさ。
ここでおしまいかと思いきや、奥には池がありました。池に散りかかる紅葉、淡い木漏れ日…癒しだわ~。
良く見たら、更に奥に続く道を発見。
道なりに進んで行くと、こんな看板が出現。
どうやらこのお寺、薩摩藩及び西郷隆盛さんと浅からぬ関係があるようです。
なんかここから山に入って行くような様相を呈して来ました。お陰で紅葉も一層きれいですよ。
看板にあった「東征戦七之碑」っていうのを見に行くには、この階段を上って行くようです。駒札には「西郷隆盛密議の地」とありました。全然知らなかったけど、西郷さんていっときここに隠れ住んでいたそうですよ。そうなると、密議っていうのは倒幕がらみのものですな。それにしても階段ちょっとキツいな…。
よろよろ登って行くと、やっとこさ目的地らしきものが見えて来ました。石鳥居あるから、あそこよね。
鳥居をくぐるって見学してると、思ったより人が途絶えなくてびっくり。石碑ですが、鳥羽伏見の戦いとかで亡くなった薩摩藩の同士をお祀りしてるみたいです。
京都に住んではいても、皆さん心は鹿児島なのね!
感動しつつも再び階段を降りて、お庭の方に移動。
出口から堰月橋方面に出ました。
京都は名前も知らないようなお寺でも、意外と重要な史跡だったりして奥が深いです。でも一番インパクトが大きかったのが、階段の途中にあったコレ。
蛇が咬む上に、タヌキが糞をするようです。コワイですね~。ご注意あれ。