雨の嵐山散策、
大覚寺の次の目的地は
祇王寺。大覚寺で地図を頂いて、歩いて向かいました。畑沿いののどかな1本道を進みます。
これわかるかなあ?どこから見ても見つけられなかった五山送り火の1つ、鳥居型の近くを通るんです。一番低い山なので、ビルに隠れたりして見つけにくいんですよね~。
おちょうどお昼時だったので、寺に行く前にご飯を食べることにしました。
すっかり冷えてしまったので、お昼は「あだしの」の雑炊に決定。
「あだし野ぞうすい」と「嵯峨ぞうすい」が看板メニューなようなので、Hさんが鶏肉、きのこ、お餅の入った「あだし野ぞうすい」、私がお豆腐メインの「嵯峨ぞうすい」をそれぞれチョイス。
※写真は「嵯峨ぞうすい」素朴でおいしかったです。何より体が温まりました。
さて祇王寺です。雨もおさまって、お昼ご飯も終わったので人が出て来ました。
ここを真っ直ぐ進むと、ほどなく到着です。ちょっと雰囲気のある石段を登って、受付で拝観料を納めてから中へ入ります。
団体さんと一緒になってちょっと混雑。
祇王寺といえば、『平家物語』ゆかりの鄙びた尼寺。お寺と言っても本堂がでーんとある訳でもなく、小さな庵と静かなお庭があるだけです。
お庭はこんな感じで歩けるようになっているので、のんびり散策してきました。奥嵯峨にあるので、竹林に囲まれています。
また、祇王寺は苔も素敵。暗かったけど、雨上がりだったので水滴でキラキラしてたし、緑がとてもキレイでした。
杉苔ってやっぱりいいですね~。
祇王というのは、平清盛が寵愛した美しい白拍子のこと。同じく白拍子の仏御前にその座を奪われて、同じく白拍子の妹・祇女、母の刀自と共に出家した場所がこちらと言う訳です。奪った、って言っても清盛の一方的な心変わりなので、仏御前も可哀相です。時の権力者には逆らうのは命がけですからね~。
史実ではないんでしょうが、つくづく清盛ってヒドい男だよな~。敷地の奥にはひっそりと祇王(+母と妹)のお墓と、平清盛の供養塔があったんですが、これ祇王は嬉しくないんじゃないかな…。
悲恋っていえば聞こえがいいけど、私はやだな~。ま、男女の仲は色々ですな。
この時はまだ少し早かったけど、紅葉の時期がおすすめです。