本日9月9日は、Hさんのお誕生日かつ「重陽(ちょうよう)の節句」です。五節句の内で一番影が薄くなってはいますが、本来は一番縁起が良いとされている日だったりします。
上賀茂神社では、毎年この日に重陽の神事として烏相撲が行われているので、見に行って来ました。
京都駅から市バスに乗って30分弱。上賀茂美薗橋で下車すると、すっかり山が近いです。
そして、賀茂川(上流部分は「鴨」ではなく「賀茂」川です)にかかる美薗橋の先が目指す上賀茂神社。
京都に来て、初めての世界遺産にいささか緊張してしまいます。
最初は一の鳥居。脱帽して通過します。
参道をまっすぐ進むと、二の鳥居手前に小屋が。なんかこっち見てるよ?
「どーも。馬です。」
神馬舎でした。
ひとしきり馬で和んだ後、二の鳥居をくぐっていよいよ境内へ。
細殿と立砂の前は既に盛り土されており、土俵が整備されています。
神事開始までまだ30分近くあったので、社務所にてご朱印を頂いた後、本殿にお参りすることにしました。
お参りから戻ると、本日の主役たちがぞろぞろ川から上がってきています。川で禊とかするんでしょーか。
力士が随分小さいなとお思いでしょうが、烏相撲は、実は子供相撲なんです。小学生くらいでしょうか。こんな可愛い子たちがやるんですね。
続いて神職さんたちと斎王代がお祓いをする為に私の目の前を通過。
段取り全然分かってないから変な場所に立ってたみたいで、神社の方に「ちょっとよけて」って言われたりする私。斎王代さんは、今年の葵祭でご奉仕した方が務められるそうです。キリッとした和風美人ですね。
思いがけず近くで見れてラッキーでした。しかし気温が30度を超える中、十二単だそうですよ…。
裾を持つ女の子たちも暑そうです。
土屋でお祓いを受ける皆様。
お祓い終了後、本殿に移動する皆様。
この後本殿にて重陽神事が行われる訳です。
本殿前の日蔭で辛抱強く待つ私。10時ちょっと前にやっとこさ皆さん外に出てきました。1時間近く待って、ちょっと疲れちゃったよ…。
相撲を取る子たちも出て来ました。右の女の子眠そう(笑)。
なんやかやあって、細殿に斎王代が座るのを待って相撲開始です。
昔は斎王(未婚の皇女)が本当にご覧になっていたのを再現しています。
取組前に、まずは祝詞奏上などなど。ちょろちょろしてたらこんな場所になっちゃいました。まーでも頑張った方です。朝来た時はまだ場所あったから、席取っとくべきだったかなぁ。でも、荷物だけ置いてっていうのはマナー違反な気がして出来ないしなぁ。
お相撲は、地元のお子さん24名が半分ずつ「禰宜方(ねぎかた)」「祝方(ほうりかた)」に分かれて取組が行われます。これは「地取(ぢとり)」といって、自分のチームが勝つようにそれぞれの神職が土俵でくるっと回ったりするもの。
子供力士の名簿「差符(さしふ)」を斎王代へ提出。
ここが名前の由来ともなっているんですが、それぞれの方の人がカラスの鳴き真似をしつつ、ぴょんこぴょんこ横っ飛びに飛んで立砂へ近づきます。
その際に弓矢と太刀を立砂に立てかけます。
続いて行司さんと子供たちが、立砂の周りを3周。
前でカメラ撮ってるおっちゃんにはばまれてほとんど見えませんでした。うう…。
ここで土俵直しが入って、いよいよ取組開始。はっけよーい。
がっぷりよつ。
のどわ!
足取り!
下手投げ!
イテテテ…。
勝ち名乗り。
個人戦と3人抜き、白熱した戦いでした。
取組も終了すると、斎王代との写真撮影。
続いて、子どもたちは再び川で禊。
暑かったから気持よさそう。
で、私たちには二の鳥居のたもとで菊酒が授与されます。
菊の花びらがたくさん入ったお酒を一口頂きます。
私も心身健全を祈って、ありがたく頂いて来ました。おいしいお酒でしたよ。
基本的には無料なんですが、お志を供えることも出来ます。
お相撲はやっぱり神聖なものだったんだなぁ、と改めて感じました。