東京都美術館の裏に回って、この日最後の目的地、今年度で創立120周年になる
東京藝術大学へ向かいます。
実は
酉の市の日に上野を
ぐるっとした時に一度寄ったんですが、チケットで観ることの出来る展示がなくってこの日まで延期になっちゃったんですよねー。
東京都美術館の裏手には丸っこい表示板があります。
美術館はこの先。
この表示板、雰囲気があって好きです。銀杏の辺りから向こうは、道路を挟んで北側も全部大学の敷地。結構広いです。
方向棒の指し示す通り、
奏楽堂を横目に真っ直ぐ進んで目的地到着。
調べてきたので、勿論展示は行われてました。大学院美術研究科の博士審査展だったので、チケット不要の無料展示でしたけど。
芸術系の大学って未知の領域なので、かなり新鮮でした。名の知れた作家になる人もここから出てくるのかなぁと思うとちょっとワクワクします。美術展なので、絵画や造形ばかりかと思っていたら、染織や保存修復など、普段ではあまりお目にかかれないようなジャンルの展示もあって興味深いです。
鑑賞後、紅葉も美しかったので少しお庭を散策。上野公園に隣接してるせいか緑も多く、ちょっとした森みたいでした。
さすが芸大、お庭にはそこかしこに彫像などが配置されています。
やっぱお庭で写生とかするんでしょーか。いいですねぇ。
くるっと回ってから、公園寄りにある芸大アートプラザへ移動。
中はショップになっていて、美術系の書籍や、教員や学生がデザインしたものなんかが売られています。私が行った時は丁度『藝大アートプラザ大賞展』という展示もやってました。
へぇ、と思って観て来ましたが、驚くべきことに作品には値がついてました。売ってるんですよ~。まさに1点モノ。将来値が上がるかもしれないもの盛りだくさんですよ…って考えるとかなり割安なのかもしれませんが、そうは言ってもどれも結構な値段だったので当然買えませんでした。筒から逃げようとしてるカメレオンの置物がものすごくツボだったのに…。
一通り見てから陳列館に戻ってきました。
ここでは藝大教授の退官記念『住景』という展示をやってたので、それも見てきました。受付の所にその教授らしき人の姿も確認。
大学美術館なので、展示内容が普通の美術館と少し違って面白かったです。その昔は私も大学生だったけど、系統が違うと随分雰囲気が違うもんです。構内を歩く学生さんたちも、こころなしかオシャレ度が高い気がします。
将来の芸術家の卵さんたちの、日本の文化を背負って頑張ろうって姿勢にちょっとした感動を覚える私なのでした。